水野大二郎教授と水内智英准教授らが監訳した『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』がBNNより出版されました。
本書は、デザインと人類学を中心に様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する、人類学者アルトゥーロ・エスコバルの著作『Designs for the Pluriverse』の翻訳書です。
書籍の詳しい情報はBNNのウェブサイトをご覧ください。
目次
日本語版序文──アルトゥーロ・エスコバル | |
序文と謝辞 | |
本書の誕生を認識論的かつ政治的文脈の中に位置づける 謝辞 |
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序論 | |
論旨と書籍の概要 「開発」から多元世界へ 賭け 未来のある/ないデザイン? |
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第一部 現実世界のためのデザイン | |
第一章 スタジオを出て、自然社会的生活の流れの中へ | |
「古いメディアが新しかった時」:ガブリエル・ガルシア=マルケスのマコンドにおけるデザインの登場 世界との再関与:参加型、人間中心、社会指向のデザインを目指して 状況に埋め込まれた、インタラクティブな実践としてのデザイン 建築とアーバニズム:実験、不安定化、そしてヴァナキュラーの再発明 デザインとデジタルの台頭 デザインによる持続可能性とは? クリティカル・デザイン・スタディーズとスペキュラティブ・デザイン デザインと政治 |
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第二章 デザインのカルチュラル・スタディーズのための要素 | |
デザイン人類学と、デザインの人類学のあいだ デザイン人類学 エスノグラフィとデザイン デザインの人類学 開発および人道分野におけるデザイン ポリティカル・エコロジー、フェミニスト・ポリティカル・エコロジー、そして政治的存在論の出現 政治的存在論と南の認識論 存在論的占拠下のデザイン:領土闘争の政治的存在論 |
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第二部 デザインの存在論的再定位 | |
第三章 我々の文化の背景にあるもの:合理主義、存在論的二元論、関係性 | |
合理主義とデカルト的伝統 近代の存在‒認識論的根幹にある四つの信念について 存在論的二元論の問題点と課題 関係性の政治的アクティベーション バレラの一手:近代社会理論の限界について 関係性:自然/文化の分断を超えて |
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第四章 存在論的デザインの概要 | |
存在論的デザインとは何か? 行動のための会話としての存在論的デザイン デザインによって人間になる ポストヒューマン的人間と人工物 デザインによるサステナビリティとは? 存在論的デザインとエージェンシーの問題 日常生活における非二元論とは? バレラの問い デザインと音楽の関係性の存在論 再び存在論的デザインへ 本章の結論に向けて |
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第三部 多元世界に向けたデザイン | |
第五章 トランジションのためのデザイン | |
トランジションの言説 グローバル・ノースにおけるトランジション言説 トランジション・デザインのための三つの新領域:トランジション・タウン・イニシアチブ、脱成長、コモンズ ポスト開発、ブエン・ビビール、自然の権利、そして文明のトランジション トランジション・イマジナリーとしての脱成長とポスト開発の比較 ポスト採取主義へのトランジション トランジションのための複数のデザイン CMUにおけるトランジション・デザインのフレームワーク ソーシャル・イノベーションのためのデザイン:誰もがデザインする時代のデザイン |
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第六章 自治゠自律的デザインと、関係性の政治と共同的なもの | |
オートポイエーシスと生物学的自律 社会的・文化的領域における自治 共同的なものの実現:非自由主義的な政治形態と社会組織 自治=自律的デザインの概要 自治=自律的デザインに関するいくつかの追加的特徴 コロンビアのカウカ河谷地域におけるトランジションのための思考実験 カウカ河谷:誤って進められた地域開発 カウカ河谷のトランジション・デザインのイメージを膨らませる 結び:共同体を持たない人々の場合の共同的なもの |
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結論 | |
トランジション・デザインの原則としての母なる大地の解放 グローバル・ノースとグローバル・サウスにおけるトランジションのためのデザインに橋を架ける いくつかの未解決問題 エピローグ |
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原注・訳注 監訳者あとがき 出典・参考文献 索引 |
ISBN | 978-4-8025-1252-7 |
体裁 | 四六判・512頁 |
価格 | 本体4,000円+税 |
発売 | 2024年2月22日 |
著者 | アルトゥーロ・エスコバル |
翻訳 | 増井エドワード、緒方胤浩、奥田宥聡、小野里琢久、ハフマン恵真、林佑樹、宮本瑞基 |
監修 | 水野大二郎、水内智英、森田敦郎、神崎隼人 |
デザイン | 福岡南央子(woolen) |
出版 | ビー・エヌ・エヌ |
水野大二郎教授と水内智英准教授らが監訳した『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』がBNNより出版されました。
本書は、デザインと人類学を中心に様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する、人類学者アルトゥーロ・エスコバルの著作『Designs for the Pluriverse』の翻訳書です。
書籍の詳しい情報はBNNのウェブサイトをご覧ください。
目次
日本語版序文──アルトゥーロ・エスコバル | |
序文と謝辞 | |
本書の誕生を認識論的かつ政治的文脈の中に位置づける 謝辞 |
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序論 | |
論旨と書籍の概要 「開発」から多元世界へ 賭け 未来のある/ないデザイン? |
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第一部 現実世界のためのデザイン | |
第一章 スタジオを出て、自然社会的生活の流れの中へ | |
「古いメディアが新しかった時」:ガブリエル・ガルシア=マルケスのマコンドにおけるデザインの登場 世界との再関与:参加型、人間中心、社会指向のデザインを目指して 状況に埋め込まれた、インタラクティブな実践としてのデザイン 建築とアーバニズム:実験、不安定化、そしてヴァナキュラーの再発明 デザインとデジタルの台頭 デザインによる持続可能性とは? クリティカル・デザイン・スタディーズとスペキュラティブ・デザイン デザインと政治 |
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第二章 デザインのカルチュラル・スタディーズのための要素 | |
デザイン人類学と、デザインの人類学のあいだ デザイン人類学 エスノグラフィとデザイン デザインの人類学 開発および人道分野におけるデザイン ポリティカル・エコロジー、フェミニスト・ポリティカル・エコロジー、そして政治的存在論の出現 政治的存在論と南の認識論 存在論的占拠下のデザイン:領土闘争の政治的存在論 |
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第二部 デザインの存在論的再定位 | |
第三章 我々の文化の背景にあるもの:合理主義、存在論的二元論、関係性 | |
合理主義とデカルト的伝統 近代の存在‒認識論的根幹にある四つの信念について 存在論的二元論の問題点と課題 関係性の政治的アクティベーション バレラの一手:近代社会理論の限界について 関係性:自然/文化の分断を超えて |
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第四章 存在論的デザインの概要 | |
存在論的デザインとは何か? 行動のための会話としての存在論的デザイン デザインによって人間になる ポストヒューマン的人間と人工物 デザインによるサステナビリティとは? 存在論的デザインとエージェンシーの問題 日常生活における非二元論とは? バレラの問い デザインと音楽の関係性の存在論 再び存在論的デザインへ 本章の結論に向けて |
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第三部 多元世界に向けたデザイン | |
第五章 トランジションのためのデザイン | |
トランジションの言説 グローバル・ノースにおけるトランジション言説 トランジション・デザインのための三つの新領域:トランジション・タウン・イニシアチブ、脱成長、コモンズ ポスト開発、ブエン・ビビール、自然の権利、そして文明のトランジション トランジション・イマジナリーとしての脱成長とポスト開発の比較 ポスト採取主義へのトランジション トランジションのための複数のデザイン CMUにおけるトランジション・デザインのフレームワーク ソーシャル・イノベーションのためのデザイン:誰もがデザインする時代のデザイン |
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第六章 自治゠自律的デザインと、関係性の政治と共同的なもの | |
オートポイエーシスと生物学的自律 社会的・文化的領域における自治 共同的なものの実現:非自由主義的な政治形態と社会組織 自治=自律的デザインの概要 自治=自律的デザインに関するいくつかの追加的特徴 コロンビアのカウカ河谷地域におけるトランジションのための思考実験 カウカ河谷:誤って進められた地域開発 カウカ河谷のトランジション・デザインのイメージを膨らませる 結び:共同体を持たない人々の場合の共同的なもの |
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結論 | |
トランジション・デザインの原則としての母なる大地の解放 グローバル・ノースとグローバル・サウスにおけるトランジションのためのデザインに橋を架ける いくつかの未解決問題 エピローグ |
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原注・訳注 監訳者あとがき 出典・参考文献 索引 |
ISBN | 978-4-8025-1252-7 |
体裁 | 四六判・512頁 |
価格 | 本体4,000円+税 |
発売 | 2024年2月22日 |
著者 | アルトゥーロ・エスコバル |
翻訳 | 増井エドワード、緒方胤浩、奥田宥聡、小野里琢久、ハフマン恵真、林佑樹、宮本瑞基 |
監修 | 水野大二郎、水内智英、森田敦郎、神崎隼人 |
デザイン | 福岡南央子(woolen) |
出版 | ビー・エヌ・エヌ |