KYOTO Design Labがデザインディレクションを行った『宇治茶の文化的景観 世界遺産暫定一覧表記載資産候補に係る提案書 令和4年改訂版』が2023年2月に刊行されました。
 本書は京都府南部の山城地域における宇治茶の生産景観を文化的景観として価値付け、世界文化遺産への登録を目指す活動の根幹に位置付けられるもので、まずは世界遺産登録への推薦の前提となる日本における世界遺産暫定一覧表への記載を目指して、世界遺産としての登録妥当性について学術的にまとめたものです。この活動は京都府及び宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、和束町、南山城村の8市町村の共同で実施されており、宇治茶世界文化遺産登録有識者会議と宇治茶文化的景観等調査研究会議を設置して、学術的な検討が進められてきました。近年は世界遺産審査を担当する国際機関であるICOMOSによって茶の文化的景観をテーマにした国際比較研究の書籍が出版され、宇治茶の文化的景観も日本を代表する例として取り上げられるなど、国内にとどまらず世界的にも注目が高まっています。
 本学清水重敦教授が同調査研究会議の座長を務めていることから、提案書の改訂作業に合わせてD-labで提案書のデザインディレクションを行うこととなりました。清水教授が有識者会議及び調査研究会議での議論を踏まえて改訂内容を指揮し、装本を綱島卓也氏、編集補助を岡田隆太郎氏、追加写真撮影を高野友実氏が手掛けています。
 世界遺産に関する専門家の教員を複数有しつつ、デザイナー、エディター、写真家など、デザインに携わる各専門家が研究業務協力を行う体制が整っているD-labならではの成果と言えるでしょう。
 宇治茶の世界遺産登録に向けた今後の動きにどうぞご注目下さい。

KYOTO Design Labがデザインディレクションを行った『宇治茶の文化的景観 世界遺産暫定一覧表記載資産候補に係る提案書 令和4年改訂版』が2023年2月に刊行されました。
 本書は京都府南部の山城地域における宇治茶の生産景観を文化的景観として価値付け、世界文化遺産への登録を目指す活動の根幹に位置付けられるもので、まずは世界遺産登録への推薦の前提となる日本における世界遺産暫定一覧表への記載を目指して、世界遺産としての登録妥当性について学術的にまとめたものです。この活動は京都府及び宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、和束町、南山城村の8市町村の共同で実施されており、宇治茶世界文化遺産登録有識者会議と宇治茶文化的景観等調査研究会議を設置して、学術的な検討が進められてきました。近年は世界遺産審査を担当する国際機関であるICOMOSによって茶の文化的景観をテーマにした国際比較研究の書籍が出版され、宇治茶の文化的景観も日本を代表する例として取り上げられるなど、国内にとどまらず世界的にも注目が高まっています。
 本学清水重敦教授が同調査研究会議の座長を務めていることから、提案書の改訂作業に合わせてD-labで提案書のデザインディレクションを行うこととなりました。清水教授が有識者会議及び調査研究会議での議論を踏まえて改訂内容を指揮し、装本を綱島卓也氏、編集補助を岡田隆太郎氏、追加写真撮影を高野友実氏が手掛けています。
 世界遺産に関する専門家の教員を複数有しつつ、デザイナー、エディター、写真家など、デザインに携わる各専門家が研究業務協力を行う体制が整っているD-labならではの成果と言えるでしょう。
 宇治茶の世界遺産登録に向けた今後の動きにどうぞご注目下さい。