京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
保存再生学シンポジウム 2024 第1回

「保存修理と先端デザインはいかに統合されうるか−旧富岡製糸場西置繭所保存整備事業から考える−」

世界遺産「旧富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する建造物の一つである国宝西置繭所の保存活用のために実施された保存整備事業は、文化財の保存修理の方法、保存活用のあり方、建築保存再生の理念と方法、そして今日の建築デザインの先端的なあり方など、刺激に富む示唆を与えてくれるプロジェクトであった。日本イコモス賞、日本建築学会賞(業績)、日本建築学会賞(作品)と、複数の主要な学術賞を受賞したことからもこの事業がもたらしたインパクトが理解される。

この事業においては文化財の保存修理の方法、活用の考え方、構造補強部材の機能拡張、保存再生デザインの方法といった各面において新機軸を見ることができる。ただ保存再生学の観点からは、個別の側面における試みだけでなく、一見対立する行為のようにも見られる文化財の保存修理と建築の先端デザインが保存活用という目的の下に一体のものとして統合されているところにも注目しなければならない。両者の統合はいかにして実現されたのか。この点に注意しながら、本プロジェクトにおいて試みられた諸側面の新機軸の意義を検討していくべきだろう。

本シンポジウムでは、遺産の所有者兼地元自治体の立場、保存整備事業の設計監理者の立場、文化財保存修理事業の修理監督の立場からそれぞれに事業の経緯と意義を論じていただき、本プロジェクトを多面的に解剖するとともに、それらが統合されていったプロセスを追体験することで、保存再生・活用デザインの意義と可能性を拡張することを試みる。

富岡製糸場 西置繭所 外観


富岡製糸場 西置繭所 内観



日時
2024年7月13日(土) 14:30–18:00

会場
YouTubeによる開催/視聴ページのURLはお申し込みいただいた方にのみお伝えします。
※シンポジウム中の質問(チャットへの書き込み)はご自身のGoogleアカウントへのログインが必要となります

講師
岡野雅枝[富岡市富岡製糸場課学芸員]
齋賀英二郎[建築家/wyes architects共同主宰]
西岡聡[文化庁文化資源活用課文化財調査官]

プログラム

14:30 趣旨説明|清水重敦[京都工芸繊維大学教授]
14:40 講演|岡野雅枝|富岡製糸場の維持継承の取組について-国宝「西置繭所」保存整備事業を中心に-
15:20 講演|齋賀英二郎|旧富岡製糸場西置繭所における保存と活用の実践
16:00 講演|西岡聡|文化庁側から見た旧富岡製糸場西置繭所保存修理事業
16:40 休憩
16:50 座談会|岡野雅枝+齋賀英二郎+西岡聡+清水重敦[司会]

定員
300名(入場無料/要申込)

申し込み
以下のURLにアクセスし予約専用フォームからお申し込みください

予約専用フォーム:https://forms.gle/pk4jEgX9Kmr8p93S9

主催
京都工芸繊維大学大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学KYOTO Design lab

後援
公益社団法人日本建築家協会/一般社団法人日本イコモス国内委員会/一般社団法人DOCOMOMO Japan/京都市文化財マネージャー育成実行委員会(特定非営利活動法人古材文化の会、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター、一般社団法人京都府建築士会、京都市)

お問い合わせ
martinez@kit.ac.jp(担当:マルティネス)

京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
保存再生学シンポジウム 2024 第1回

「保存修理と先端デザインはいかに統合されうるか−旧富岡製糸場西置繭所保存整備事業から考える−」

世界遺産「旧富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する建造物の一つである国宝西置繭所の保存活用のために実施された保存整備事業は、文化財の保存修理の方法、保存活用のあり方、建築保存再生の理念と方法、そして今日の建築デザインの先端的なあり方など、刺激に富む示唆を与えてくれるプロジェクトであった。日本イコモス賞、日本建築学会賞(業績)、日本建築学会賞(作品)と、複数の主要な学術賞を受賞したことからもこの事業がもたらしたインパクトが理解される。

この事業においては文化財の保存修理の方法、活用の考え方、構造補強部材の機能拡張、保存再生デザインの方法といった各面において新機軸を見ることができる。ただ保存再生学の観点からは、個別の側面における試みだけでなく、一見対立する行為のようにも見られる文化財の保存修理と建築の先端デザインが保存活用という目的の下に一体のものとして統合されているところにも注目しなければならない。両者の統合はいかにして実現されたのか。この点に注意しながら、本プロジェクトにおいて試みられた諸側面の新機軸の意義を検討していくべきだろう。

本シンポジウムでは、遺産の所有者兼地元自治体の立場、保存整備事業の設計監理者の立場、文化財保存修理事業の修理監督の立場からそれぞれに事業の経緯と意義を論じていただき、本プロジェクトを多面的に解剖するとともに、それらが統合されていったプロセスを追体験することで、保存再生・活用デザインの意義と可能性を拡張することを試みる。

富岡製糸場 西置繭所 外観


富岡製糸場 西置繭所 内観



日時
2024年7月13日(土) 14:30–18:00

会場
YouTubeによる開催/視聴ページのURLはお申し込みいただいた方にのみお伝えします。
※シンポジウム中の質問(チャットへの書き込み)はご自身のGoogleアカウントへのログインが必要となります

講師
岡野雅枝[富岡市富岡製糸場課学芸員]
齋賀英二郎[建築家/wyes architects共同主宰]
西岡聡[文化庁文化資源活用課文化財調査官]

プログラム

14:30 趣旨説明|清水重敦[京都工芸繊維大学教授]
14:40 講演|岡野雅枝|富岡製糸場の維持継承の取組について-国宝「西置繭所」保存整備事業を中心に-
15:20 講演|齋賀英二郎|旧富岡製糸場西置繭所における保存と活用の実践
16:00 講演|西岡聡|文化庁側から見た旧富岡製糸場西置繭所保存修理事業
16:40 休憩
16:50 座談会|岡野雅枝+齋賀英二郎+西岡聡+清水重敦[司会]

定員
300名(入場無料/要申込)

申し込み
以下のURLにアクセスし予約専用フォームからお申し込みください

予約専用フォーム:https://forms.gle/pk4jEgX9Kmr8p93S9

主催
京都工芸繊維大学大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学KYOTO Design lab

後援
公益社団法人日本建築家協会/一般社団法人日本イコモス国内委員会/一般社団法人DOCOMOMO Japan/京都市文化財マネージャー育成実行委員会(特定非営利活動法人古材文化の会、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター、一般社団法人京都府建築士会、京都市)

お問い合わせ
martinez@kit.ac.jp(担当:マルティネス)