アメリカ近代建築を代表する建築家フランク・ロイド・ライト（1867年〜1959年）。ライトが手がけた帝国ホテル二代目本館100周年にあわせて開催された巡回展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」では、帝国ホテルを基軸に近年の調査研究に基づいた多様なアーカイヴ資料が展示されました。

帝国ホテル二代目本館に関する貴重な資料の一つとして、ライトが建築家の武田五一（1872年〜1938年）に贈った石膏模型があります。しかし、制作後100年の歳月を経て状態が変化した石膏模型を巡回させることは困難でした。

こうした経緯のもと、武田五一が教授を務めた京都工芸繊維大学（当時・京都高等工芸学校）と石膏模型を現在所蔵している京都大学（当時・京都帝国大学）の両校が連携し、京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの制作チームが石膏模型の3Dプリントレプリカを制作しました。

石膏模型の３Dプリントレプリカは、豊田市美術館（2023年10月21日～12月24日）、パナソニック汐留美術館（2024年1月11日〜3月10日）、青森県立美術館（2024年3月20日〜5月12日）での巡回展示を終えた後、現在はKYOTO Design Labで所蔵されています。

今回、KYOTO Design Labでは、武田五一が設計した和楽庵を会場に、帝国ホテル二代目本館石膏模型の３Dプリントレプリカを展示する展覧会「折衷の未来」を2024年7月20日（土）〜7月26日（金）まで開催します。
会場では、本展示に合わせて京都工芸繊維大学の学生が制作した、石膏模型の３Dプリントレプリカ制作プロセスを紹介するVR・AR・MR作品も展示されます。

また展覧会初日の2024年7月20日（土）には、「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展の企画者であるパナソニック汐留美術館主任学芸員の大村理恵子氏、帝国ホテル二代目本館石膏模型３Dプリントレプリカの企画者である京都市京セラ美術館企画推進ディレクターの前田尚武氏をお招きし、トークイベントを開催します。

会期
2024年7月20日（土）- 7月26日（金）
開館時間 10:00 – 17:00
※2024年7月21日（日）は休館
※2024年7月26日（金）は12:00閉館

入場
無料・申込不要

会場
京都工芸繊維大学 和楽庵
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主催
京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab