KYOTO Design Labは、国際的に知られる著名な大学や研究機関などとの合同プロジェクトやワークショップを実施する中で、いくつもの交換留学の提携を結んできました。

昨年から始まった留学レポートシリーズでは、D-labのプロジェクトを通じて新たに提携を結んだ「イギリス・キングストン大学」と「スイス・ルツェルン応用科学芸術大学」と「イタリア・トリノ工科大学」に交換留学中の近藤弘規さんと小林柚子さんと荒木菜見子さんに加え、「アメリカ・スタンフォード大学」で滞在研究を行う篠原由美子さんに寄稿してもっています。

荒木さんからの第2回の留学レポート「歴史めぐり、トリノ紀行」では、学内の開放的なワークスペース、イタリアの食事とコーヒー、公開講義などについてについてレポート頂きました。

留学を検討中の皆さんはぜひ購読し、参考にしてください。

第1回のレポート記事はこちらから≫
[留学レポート]歴史めぐり、トリノ紀行 vol.1 – 荒木菜見子 – KYOTO Design Lab

こんにちは。第2回目の今回は、学内で利用しているスペースや過ごし方、講義などについてお伝えしたいと思います。

快適なワークスペース

前回、建築学部は世界遺産のヴァレンティノ城に入っていることをお伝えしましたが、普段作業をしているワークスペースもこの中にあります。

このワークスペースが、とにかく綺麗なんです。

天井が高いお城の構造を利用して、内部に新たなストラクチャーを挿入することで大空間をフロア分けしています。

写真左手に見えるのが先生の研究個室や学生のワークスペースとして区切られた空間です。ガラス張りで開放的なデザインです

階段をあがった上のフロアがワークスペースになっています。

Ph.Dの学生であれば誰がどこのデスクを使ってもいい、フリーアクセスのスペースになっています。

はじめの頃はこのシステムがよく分かっておらず、「ここ使ってて大丈夫かな…?」とそわそわしながら作業をしていました。

今では他の学生と同じデスクを共有したり、お互いの勉強の様子を聞き合ったり、うまく環境を活用できるようになってきました。

みんな来る時間や居る時間はバラバラなんですが、タイミングが合えばお昼を一緒に食べたり、お茶を入れて小休止のおしゃべりをしたりもできるいいスペースです。

学生のワークスペース。広々とした空間にデスクがゆとりをもって配置されていて快適です。普段はここで作業をしています

BAR ‐ 淹れたてコーヒーがうれしい!

ヴァレンティノのキャンパス内にはBARが一つあり、種類豊富なサンドイッチと、パスタやおかず類、サラダなんかも食べられます。

お値段もサンドイッチはひとつ3ユーロくらい、パスタとサラダを合わせて買って4ユーロくらいと手ごろなので、お昼時はいつも学生たちでいっぱいになります。

私はサンドイッチを買うことが多く、今のところお気に入りは生ハムのサンドイッチです。

注文した後、鉄板に挟んで温め直しをして渡してくれるので、外側がカリッとして美味しいです。

そして流石はヨーロッパ、もちろん淹れたてのコーヒーも飲めます!

イタリアでコーヒーというと、とっても濃いエスプレッソが基本で、お昼を食べた後はコーヒーを飲んで勉強に戻る、というルーティーンの学生は多いです。

エスプレッソは1ユーロくらい、カプチーノでも1.5ユーロくらいと、日本に比べて格段に安くその上淹れたてなので、これは本当にうれしいですね。

私はエスプレッソが苦手なので、いつもカフェマキアートで午後の作業に戻っています。

ちなみにイタリアでは、ミルクたっぷりのカプチーノは“重い”飲み物という認識で、これを食後に飲むのは不思議なことのようです。

特に夜ご飯の後のコーヒータイムに注文すると、食事が足りなかったと思われてしまうみたいです。

知らなかった頃はやっちゃっていましたが、そういえば変な顔をされたなあと思いだします。笑

種類が豊富なサンドイッチコーナー。12時台に行けばこれだけたくさん陳列されていて選びたい放題です

講義とカンファレンス‐行けるものには行ってみる

今回最後のトピックは少しだけ真面目に、講義やカンファレンスについてです。

11月から12月にかけては週1回のペースで、私の受入担当の教授が主催された、ランドスケープの専門家の先生方によるカンファレンスを公聴しに行っていました。

私自身は歴史研究を専攻していますが、都市スケールで議論されるランドスケープについての講義は興味をそそられます。

特に、都市景観の現状を踏まえた上で新たなデザインを付与するには、というようなトピックは面白いなあと思います。

招かれた外部講師の方々の中にはイタリア人じゃない方もいらして、そういう方は英語で話してくださるなど、留学生にとってはありがたいものでした。

こういったイベント情報は先生からメールで直接案内をいただいたり、大学ネットの個人ページでチェックしたりして得ていますが、事前に知っておけばいろんな話が聞けるのでアンテナを張っていることは大切だなと感じます。

偉そうに言っていますが、チェックしていなくて逃したイベントもあったので、自戒を込めてです。笑

また、他の研究室の公開カンファレンスを見に行き、研究の参考にしたりプレゼンの流れを勉強したりしています。

聴きに行けるもの、見に行けるものにはできるだけ行ってみようというスタンスです。

中国の都市研究についてのプレゼンを、隣の研究室へ聴講に行きました。研究対象が違っても、同じ都市研究の分野の発表を聴くことは勉強になりますし、興味深いです。クリスマスが近かったので、カンファレンス終了後には引き続きクリスマスパーティーが開かれ、普段話すことのない先生ともコミュニケーションをとることができました

次回は、実際に研究を進めていく中で見たことや感じたことについてお伝えできたらいいなと思います。


ライター紹介:荒木菜見子
1993年生まれ。京都工芸繊維大学大学院 建築学専攻 中川・大田研究室 博士後期課程1年生。好きな言葉は「上善は水の如し」。


今回のレポートまとめ

1. お城内のワークスペースは広々としてフリーアドレス!
2. イタリアの学食は手頃な価格で美味しい!
3. 聴講自由なレクチャーに参加するために情報チェック必須!

留学の相談は、京都工芸繊維大学の国際課へご連絡下さい。


次回のレポート歴史めぐり、トリノ紀行 vol.3」の公開は、3月下旬を予定しています。こうご期待!


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KYOTO Design Labは、国際的に知られる著名な大学や研究機関などとの合同プロジェクトやワークショップを実施する中で、いくつもの交換留学の提携を結んできました。

昨年から始まった留学レポートシリーズでは、D-labのプロジェクトを通じて新たに提携を結んだ「イギリス・キングストン大学」と「スイス・ルツェルン応用科学芸術大学」と「イタリア・トリノ工科大学」に交換留学中の近藤弘規さんと小林柚子さんと荒木菜見子さんに加え、「アメリカ・スタンフォード大学」で滞在研究を行う篠原由美子さんに寄稿してもっています。

荒木さんからの第2回の留学レポート「歴史めぐり、トリノ紀行」では、学内の開放的なワークスペース、イタリアの食事とコーヒー、公開講義などについてについてレポート頂きました。

留学を検討中の皆さんはぜひ購読し、参考にしてください。

第1回のレポート記事はこちらから≫
[留学レポート]歴史めぐり、トリノ紀行 vol.1 – 荒木菜見子 – KYOTO Design Lab

こんにちは。第2回目の今回は、学内で利用しているスペースや過ごし方、講義などについてお伝えしたいと思います。

快適なワークスペース

前回、建築学部は世界遺産のヴァレンティノ城に入っていることをお伝えしましたが、普段作業をしているワークスペースもこの中にあります。

このワークスペースが、とにかく綺麗なんです。

天井が高いお城の構造を利用して、内部に新たなストラクチャーを挿入することで大空間をフロア分けしています。

写真左手に見えるのが先生の研究個室や学生のワークスペースとして区切られた空間です。ガラス張りで開放的なデザインです

階段をあがった上のフロアがワークスペースになっています。

Ph.Dの学生であれば誰がどこのデスクを使ってもいい、フリーアクセスのスペースになっています。

はじめの頃はこのシステムがよく分かっておらず、「ここ使ってて大丈夫かな…?」とそわそわしながら作業をしていました。

今では他の学生と同じデスクを共有したり、お互いの勉強の様子を聞き合ったり、うまく環境を活用できるようになってきました。

みんな来る時間や居る時間はバラバラなんですが、タイミングが合えばお昼を一緒に食べたり、お茶を入れて小休止のおしゃべりをしたりもできるいいスペースです。

学生のワークスペース。広々とした空間にデスクがゆとりをもって配置されていて快適です。普段はここで作業をしています

BAR ‐ 淹れたてコーヒーがうれしい!

ヴァレンティノのキャンパス内にはBARが一つあり、種類豊富なサンドイッチと、パスタやおかず類、サラダなんかも食べられます。

お値段もサンドイッチはひとつ3ユーロくらい、パスタとサラダを合わせて買って4ユーロくらいと手ごろなので、お昼時はいつも学生たちでいっぱいになります。

私はサンドイッチを買うことが多く、今のところお気に入りは生ハムのサンドイッチです。

注文した後、鉄板に挟んで温め直しをして渡してくれるので、外側がカリッとして美味しいです。

そして流石はヨーロッパ、もちろん淹れたてのコーヒーも飲めます!

イタリアでコーヒーというと、とっても濃いエスプレッソが基本で、お昼を食べた後はコーヒーを飲んで勉強に戻る、というルーティーンの学生は多いです。

エスプレッソは1ユーロくらい、カプチーノでも1.5ユーロくらいと、日本に比べて格段に安くその上淹れたてなので、これは本当にうれしいですね。

私はエスプレッソが苦手なので、いつもカフェマキアートで午後の作業に戻っています。

ちなみにイタリアでは、ミルクたっぷりのカプチーノは“重い”飲み物という認識で、これを食後に飲むのは不思議なことのようです。

特に夜ご飯の後のコーヒータイムに注文すると、食事が足りなかったと思われてしまうみたいです。

知らなかった頃はやっちゃっていましたが、そういえば変な顔をされたなあと思いだします。笑

種類が豊富なサンドイッチコーナー。12時台に行けばこれだけたくさん陳列されていて選びたい放題です

講義とカンファレンス‐行けるものには行ってみる

今回最後のトピックは少しだけ真面目に、講義やカンファレンスについてです。

11月から12月にかけては週1回のペースで、私の受入担当の教授が主催された、ランドスケープの専門家の先生方によるカンファレンスを公聴しに行っていました。

私自身は歴史研究を専攻していますが、都市スケールで議論されるランドスケープについての講義は興味をそそられます。

特に、都市景観の現状を踏まえた上で新たなデザインを付与するには、というようなトピックは面白いなあと思います。

招かれた外部講師の方々の中にはイタリア人じゃない方もいらして、そういう方は英語で話してくださるなど、留学生にとってはありがたいものでした。

こういったイベント情報は先生からメールで直接案内をいただいたり、大学ネットの個人ページでチェックしたりして得ていますが、事前に知っておけばいろんな話が聞けるのでアンテナを張っていることは大切だなと感じます。

偉そうに言っていますが、チェックしていなくて逃したイベントもあったので、自戒を込めてです。笑

また、他の研究室の公開カンファレンスを見に行き、研究の参考にしたりプレゼンの流れを勉強したりしています。

聴きに行けるもの、見に行けるものにはできるだけ行ってみようというスタンスです。

中国の都市研究についてのプレゼンを、隣の研究室へ聴講に行きました。研究対象が違っても、同じ都市研究の分野の発表を聴くことは勉強になりますし、興味深いです。クリスマスが近かったので、カンファレンス終了後には引き続きクリスマスパーティーが開かれ、普段話すことのない先生ともコミュニケーションをとることができました

次回は、実際に研究を進めていく中で見たことや感じたことについてお伝えできたらいいなと思います。


ライター紹介:荒木菜見子
1993年生まれ。京都工芸繊維大学大学院 建築学専攻 中川・大田研究室 博士後期課程1年生。好きな言葉は「上善は水の如し」。


今回のレポートまとめ

1. お城内のワークスペースは広々としてフリーアドレス!
2. イタリアの学食は手頃な価格で美味しい!
3. 聴講自由なレクチャーに参加するために情報チェック必須!

留学の相談は、京都工芸繊維大学の国際課へご連絡下さい。


次回のレポート歴史めぐり、トリノ紀行 vol.3」の公開は、3月下旬を予定しています。こうご期待!


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