日本建築学会の機関誌『建築雑誌』7月号では「アーカイブできない」を特集テーマとし、従来のアーカイブズからこぼれ落ちてきた、あるいはアーカイブされないことも含めた「アーカイブできない(Un-Archive)」ことへと目を向け、出来事や実践を「記録・保存」することを目的とする従来のアーカイブ概念について再考しました。
本シンポジウムでは、この特集での論考や議論を踏まえ、建築アーカイブ(ズ)という概念(=世界観)の設計や実践への応用と、おもに大学資料/アーカイブの教育面での活用方法(=技法)について、更なる検討を試みます。
前半では、三宅拓也氏からベルギーの建築アーカイブズでの在外研修を踏まえ、かの地での建築アーカイブズの状況について報告をしていただきます。また、建築家の西澤徹夫氏からは、現代における設計活動がアーカイブという概念とどのように結びつきうるかを紹介していただきます。
後半は、前半の議論を踏まえつつ、建築雑誌7月号に掲載された論考や対談の内容を、登壇者にて振り返り、議論を補完、あるいは発展させていきます。
開催概要
| 日時 | 2026年10月2日(金)14:00-17:00 |
| 会場 | 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 2階 Google Map |
| 入場 | 申込不要(一般聴講可・無料) |
| 主催 | 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab |
| 協力 | 建築のアーカイブズとキュレーション研究会(SACA) |
| 14:00-14:05 | イントロダクション |
| 14:05-14:50 | 「ベルギーの建築アーカイブズ」 三宅拓也(コメント:齋藤歩) |
| 14:50-15:35 | 「アーカイブと現代における建築設計について」 西澤徹夫(コメント:佐藤知久) |
| 15:35-15:45 | 休憩 |
| 15:45-16:45 | 建築雑誌7月号を振り返る トピック:大学資料の(教育)活用:資料の活用、建築家とアーカイブ概念の(設計や実践への)応用、他 |
| 16:45-17:00 | 質疑応答 |
| 登壇者 |
| 三宅拓也 1983年大阪府生まれ。京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授。専門は近代建築史。博士(学術)。東京都現代美術館専門調査員、京都工芸繊維大学デザイン建築学系助教を経て現職。客員研究員として、ブリュッセル自由大学(VUB)建築工学部(2022年)、アントワープ大学デザイン科学部およびフランデレン建築協会(2025-2026年)で建築アーカイブズの研究に取り組む。著書に『松ノ井覚治の建築ドローイング:ニューヨークで学んだボザール建築』(京都工芸繊維大学美術工芸資料館、2022年)、『近代日本〈陳列所〉研究』(思文閣出版、2015)など。 |
| 西澤徹夫 1974年生まれ。建築家。京都工芸繊維大学特任教授。2000年 東京藝術大学大学院修了。青木淳建築計画事務所を経て2007年西澤徹夫建築事務所設立。日本建築学会賞(作品)、JIA建築大賞、第62回毎日芸術賞、第74回芸術選奨新人賞ほか。主な作品に東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル(2012年)、京都市美術館(2019年)、八戸市美術館(2021年)、小諸義塾高校(2026年)。TOTOギャラリー・間にて個展「偶然は用意のあるところ」展(2023年)。また東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、京都市美術館、ポーラ美術館、東京都写真美術館、青森県立美術館等での展覧会会場構成多数。 |
| 齋藤歩 1979年宮城県生まれ。京都大学総合博物館(研究資源アーカイブ系)特定講師。国立公文書館認証アーキビスト、日本アーカイブズ学会登録アーキビスト。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2002年よりメディア・デザイン研究所で書籍やウェブサイトの企画編集に従事。2016年より現職。2018年、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(アーカイブズ学)。著書:『建築レコードの整理技法──日本近現代建築のアーカイブズをめざして』(東京大学出版会、2026)。受賞:日本建築学会奨励賞(2020年)、第7回住総研博士論文賞(2021年)、前田記念工学振興財団第19回山田一宇賞(2022年)。 |
| 佐藤知久 1967年生まれ。京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学)。文化人類学者として、HIV/AIDSアクティビズム、東日本大震災についてのコミュニティ・アーカイブ活動などについて研究したのち、現在は「芸術とアーカイブ」「創造のためのアーカイブ」をめぐる研究に従事中。主な著書に『コミュニティ・アーカイブをつくろう!』(2018年、甲斐賢治・北野央と共著、晶文社)、『フィールドワーク2.0』(2013年、風響社)など。 |
| 山崎泰寛 1975年生まれ。京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構教授。横浜国立大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科修了、京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了、博士(学術)。建築ジャーナル編集部、滋賀県立大学准教授を経て現職。近代の建築展・デザイン展に関する歴史研究に取り組む。著書に『クリティカルワード 現代建築』(共編著、フィルムアート社、2022年)、『分析 建築コンペ・プロポーザル』(共編著、学芸出版社、2025年)、『クリティカルワード デザイン理論』(共編著、フィルムアート社、2026年)』など。 |
| 川勝真一(『建築雑誌』7月号担当編集委員) 1983年生まれ。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。建築展覧会キュレーション、市民参加型ワークショップの企画・運営、レクチャーイベントの実施、都市やまちづくりのためのリサーチなどに関わり、2023年に一般社団法人建築センターCoAKを設立。2024年4月に京都市内に「けんちくセンターCoAK」をオープン。現在、京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構 KYOTO Design Lab 特任研究員、京都芸術大学京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域教授、一般社団法人建築センターCoAK 代表理事。 |
※本イベントでは、記録・広報を目的とした写真および映像の撮影が予定されています。撮影された写真や映像は、KYOTO Design Labの広報活動に関連する各種媒体(Webサイト、SNS、刊行物等)で利用される場合があります。写り込みを希望されない方は当日スタッフまでお申し出ください。
日本建築学会の機関誌『建築雑誌』7月号では「アーカイブできない」を特集テーマとし、従来のアーカイブズからこぼれ落ちてきた、あるいはアーカイブされないことも含めた「アーカイブできない(Un-Archive)」ことへと目を向け、出来事や実践を「記録・保存」することを目的とする従来のアーカイブ概念について再考しました。
本シンポジウムでは、この特集での論考や議論を踏まえ、建築アーカイブ(ズ)という概念(=世界観)の設計や実践への応用と、おもに大学資料/アーカイブの教育面での活用方法(=技法)について、更なる検討を試みます。
前半では、三宅拓也氏からベルギーの建築アーカイブズでの在外研修を踏まえ、かの地での建築アーカイブズの状況について報告をしていただきます。また、建築家の西澤徹夫氏からは、現代における設計活動がアーカイブという概念とどのように結びつきうるかを紹介していただきます。
後半は、前半の議論を踏まえつつ、建築雑誌7月号に掲載された論考や対談の内容を、登壇者にて振り返り、議論を補完、あるいは発展させていきます。
開催概要
| 日時 | 2026年10月2日(金)14:00-17:00 |
| 会場 | 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 2階 Google Map |
| 入場 | 申込不要(一般聴講可・無料) |
| 主催 | 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab |
| 協力 | 建築のアーカイブズとキュレーション研究会(SACA) |
| 14:00-14:05 | イントロダクション |
| 14:05-14:50 | 「ベルギーの建築アーカイブズ」 三宅拓也(コメント:齋藤歩) |
| 14:50-15:35 | 「アーカイブと現代における建築設計について」 西澤徹夫(コメント:佐藤知久) |
| 15:35-15:45 | 休憩 |
| 15:45-16:45 | 建築雑誌7月号を振り返る トピック:大学資料の(教育)活用:資料の活用、建築家とアーカイブ概念の(設計や実践への)応用、他 |
| 16:45-17:00 | 質疑応答 |
| 登壇者 |
| 三宅拓也 1983年大阪府生まれ。京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授。専門は近代建築史。博士(学術)。東京都現代美術館専門調査員、京都工芸繊維大学デザイン建築学系助教を経て現職。客員研究員として、ブリュッセル自由大学(VUB)建築工学部(2022年)、アントワープ大学デザイン科学部およびフランデレン建築協会(2025-2026年)で建築アーカイブズの研究に取り組む。著書に『松ノ井覚治の建築ドローイング:ニューヨークで学んだボザール建築』(京都工芸繊維大学美術工芸資料館、2022年)、『近代日本〈陳列所〉研究』(思文閣出版、2015)など。 |
| 西澤徹夫 1974年生まれ。建築家。京都工芸繊維大学特任教授。2000年 東京藝術大学大学院修了。青木淳建築計画事務所を経て2007年西澤徹夫建築事務所設立。日本建築学会賞(作品)、JIA建築大賞、第62回毎日芸術賞、第74回芸術選奨新人賞ほか。主な作品に東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル(2012年)、京都市美術館(2019年)、八戸市美術館(2021年)、小諸義塾高校(2026年)。TOTOギャラリー・間にて個展「偶然は用意のあるところ」展(2023年)。また東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、京都市美術館、ポーラ美術館、東京都写真美術館、青森県立美術館等での展覧会会場構成多数。 |
| 齋藤歩 1979年宮城県生まれ。京都大学総合博物館(研究資源アーカイブ系)特定講師。国立公文書館認証アーキビスト、日本アーカイブズ学会登録アーキビスト。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2002年よりメディア・デザイン研究所で書籍やウェブサイトの企画編集に従事。2016年より現職。2018年、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(アーカイブズ学)。著書:『建築レコードの整理技法──日本近現代建築のアーカイブズをめざして』(東京大学出版会、2026)。受賞:日本建築学会奨励賞(2020年)、第7回住総研博士論文賞(2021年)、前田記念工学振興財団第19回山田一宇賞(2022年)。 |
| 佐藤知久 1967年生まれ。京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学)。文化人類学者として、HIV/AIDSアクティビズム、東日本大震災についてのコミュニティ・アーカイブ活動などについて研究したのち、現在は「芸術とアーカイブ」「創造のためのアーカイブ」をめぐる研究に従事中。主な著書に『コミュニティ・アーカイブをつくろう!』(2018年、甲斐賢治・北野央と共著、晶文社)、『フィールドワーク2.0』(2013年、風響社)など。 |
| 山崎泰寛 1975年生まれ。京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構教授。横浜国立大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科修了、京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了、博士(学術)。建築ジャーナル編集部、滋賀県立大学准教授を経て現職。近代の建築展・デザイン展に関する歴史研究に取り組む。著書に『クリティカルワード 現代建築』(共編著、フィルムアート社、2022年)、『分析 建築コンペ・プロポーザル』(共編著、学芸出版社、2025年)、『クリティカルワード デザイン理論』(共編著、フィルムアート社、2026年)』など。 |
| 川勝真一(『建築雑誌』7月号担当編集委員) 1983年生まれ。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。建築展覧会キュレーション、市民参加型ワークショップの企画・運営、レクチャーイベントの実施、都市やまちづくりのためのリサーチなどに関わり、2023年に一般社団法人建築センターCoAKを設立。2024年4月に京都市内に「けんちくセンターCoAK」をオープン。現在、京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構 KYOTO Design Lab 特任研究員、京都芸術大学京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域教授、一般社団法人建築センターCoAK 代表理事。 |
※本イベントでは、記録・広報を目的とした写真および映像の撮影が予定されています。撮影された写真や映像は、KYOTO Design Labの広報活動に関連する各種媒体(Webサイト、SNS、刊行物等)で利用される場合があります。写り込みを希望されない方は当日スタッフまでお申し出ください。