国際的に知られる著名な大学や研究機関などとの合同プロジェクトやワークショップを実施する中で、KYOTO Design Labはいくつもの交換留学の提携を結んできました。
昨年から始まった留学レポートシリーズでは、D-labのプロジェクトを通じて新たに提携を結んだ「イギリス・キングストン大学」と「スイス・ルツェルン応用科学芸術大学」と「イタリア・トリノ工科大学」に交換留学中の近藤弘規さんと小林柚子さんと荒木菜見子さんに加え、「アメリカ・スタンフォード大学」で滞在研究を行う篠原由美子さんに寄稿してもらっています。
篠原さんからの第2回の留学レポートでは、アメリカの生活費の高さや人種のるつぼとされる彼の国で調査研究をするときの難しさなどが紹介されています。
留学を検討中の皆さんはぜひ購読し、参考にしてください。
第1回のレポート記事はこちらから≫
[留学レポート]スタンフォード訪問研究 vol.1 – 篠原由美子 – KYOTO Design Lab
こんにちは。
情報工学専攻修士1年生の篠原由美子です。
スタンフォード大学訪問学生研究員レポート第2弾として、今回はスタンフォード大学滞在中での研究生活や日常生活のご紹介をしていきます。
お金がかかる日常生活
シリコンバレーエリアにある大学としても有名なスタンフォード大学ですが、生活していく中で1番やっかいなのが家賃問題です。
日本のバブル時代と同じ現象がシリコンバレーで起こっていて、シェアハウスでも家賃は月1,300ドル(2018年1月のレートで約14万円)以上が普通です。
1人でアパートの1室を借りようと思えば、月3,000ドル(2018年1月のレートで約32万円)ほどかかります。
基本的に物価が高く、外食代も日本の2倍ほどかかるので自炊必須です。
また、電車やバスなどの公共交通機関が発達していないので、移動の中心は車か自転車となります。
私は国際自動車免許を持っていいませんが、週末には友人の車でいろいろな場所に連れて行ってもらっています。
研究活動での苦労
現在、スタンフォード大学の滞在研究では文化的個人特性の違いに着目した実験を行っており、約30名のアメリカ育ちの方が実験に参加してくださっています。
当初は“アメリカ育ち”という制約だけを設けて実験参加者の募集をweb上で行っていたのですが、実際に初日の実験に来た方の半数はアジアで生まれ育った人たちでした。
中には英語もままならない方もいらっしゃって、人種のるつぼであるアメリカで文化的背景を統制しながら実験協力者を集める難しさを痛感しました。
アメリカ生活(特に研究活動)での苦労を詳しくご紹介し始めると、50本くらいレポートが書けるのではないかと思うくらい苦労の連続です(笑)
この2週間は休日もなく、朝から大学に行って深夜に帰宅するという毎日を送っています。
日々の生活での充実感
しかし、たくさん苦労する分、日本では味わえない楽しさや充実感も味わえています。
人によって意見は様々だとは思いますが、シリコンバレーで出会った友人は基本的にみんな社交的で優しく、すぐに仲良くしてくれます。
出会ったばかりだというのに、1日中車で観光に連れて行ってくれたり、パーティーに招待してくれたり。
日本では考えられないくらいフレンドリーなので、プライベートでもとても充実した日々を送ることができています。
研究室の友人もとても優しく、困ったことがあればすぐに助けてくれますし、解決できないとしても解決策を一緒に考えてくれます。
そんな友人たちと議論の最中に意見がぶつかってしまい空気が悪くなることもありますが、思ったことははっきり言える環境なので議論のスピードは日本に比べて早いと感じています。
また、スタンフォード大学では様々な論文や本が無料で手に入り、とても研究活動がしやすいです。
研究所には様々な学術的バックグラウンドを持っている方が集まっているので、雑談として研究の話をしている中でも思わぬ観点からの意見や情報をもらえたりするのでとても刺激的です。
苦労する分、得るものも多く、大変充実した毎日を送ることができている今回の研究滞在も残り数日となりました。
次回のレポートが最後となりますが、次回は将来的な観点での有意義な経験・チャンス、今後の取り組みなどについてご紹介したいと思います。
ライター紹介:篠原由美子
1993年生まれ。現在京都工芸繊維大学大学院にて情報工学を専攻。2016年からスタンフォード大学との共同研究を行っている。
今回のレポートまとめ
1. アメリカの生活費、特に家賃はとても高い!
2. 多人種多文化のアメリカでの定性的調査には注意が必要!
3. 学術的な情報や研究者が集まる施設!
留学の相談は、京都工芸繊維大学の国際課へご連絡下さい。
国際的に知られる著名な大学や研究機関などとの合同プロジェクトやワークショップを実施する中で、KYOTO Design Labはいくつもの交換留学の提携を結んできました。
昨年から始まった留学レポートシリーズでは、D-labのプロジェクトを通じて新たに提携を結んだ「イギリス・キングストン大学」と「スイス・ルツェルン応用科学芸術大学」と「イタリア・トリノ工科大学」に交換留学中の近藤弘規さんと小林柚子さんと荒木菜見子さんに加え、「アメリカ・スタンフォード大学」で滞在研究を行う篠原由美子さんに寄稿してもらっています。
篠原さんからの第2回の留学レポートでは、アメリカの生活費の高さや人種のるつぼとされる彼の国で調査研究をするときの難しさなどが紹介されています。
留学を検討中の皆さんはぜひ購読し、参考にしてください。
第1回のレポート記事はこちらから≫
[留学レポート]スタンフォード訪問研究 vol.1 – 篠原由美子 – KYOTO Design Lab
こんにちは。
情報工学専攻修士1年生の篠原由美子です。
スタンフォード大学訪問学生研究員レポート第2弾として、今回はスタンフォード大学滞在中での研究生活や日常生活のご紹介をしていきます。
お金がかかる日常生活
シリコンバレーエリアにある大学としても有名なスタンフォード大学ですが、生活していく中で1番やっかいなのが家賃問題です。
日本のバブル時代と同じ現象がシリコンバレーで起こっていて、シェアハウスでも家賃は月1,300ドル(2018年1月のレートで約14万円)以上が普通です。
1人でアパートの1室を借りようと思えば、月3,000ドル(2018年1月のレートで約32万円)ほどかかります。
基本的に物価が高く、外食代も日本の2倍ほどかかるので自炊必須です。
また、電車やバスなどの公共交通機関が発達していないので、移動の中心は車か自転車となります。
私は国際自動車免許を持っていいませんが、週末には友人の車でいろいろな場所に連れて行ってもらっています。
研究活動での苦労
現在、スタンフォード大学の滞在研究では文化的個人特性の違いに着目した実験を行っており、約30名のアメリカ育ちの方が実験に参加してくださっています。
当初は“アメリカ育ち”という制約だけを設けて実験参加者の募集をweb上で行っていたのですが、実際に初日の実験に来た方の半数はアジアで生まれ育った人たちでした。
中には英語もままならない方もいらっしゃって、人種のるつぼであるアメリカで文化的背景を統制しながら実験協力者を集める難しさを痛感しました。
アメリカ生活(特に研究活動)での苦労を詳しくご紹介し始めると、50本くらいレポートが書けるのではないかと思うくらい苦労の連続です(笑)
この2週間は休日もなく、朝から大学に行って深夜に帰宅するという毎日を送っています。
日々の生活での充実感
しかし、たくさん苦労する分、日本では味わえない楽しさや充実感も味わえています。
人によって意見は様々だとは思いますが、シリコンバレーで出会った友人は基本的にみんな社交的で優しく、すぐに仲良くしてくれます。
出会ったばかりだというのに、1日中車で観光に連れて行ってくれたり、パーティーに招待してくれたり。
日本では考えられないくらいフレンドリーなので、プライベートでもとても充実した日々を送ることができています。
研究室の友人もとても優しく、困ったことがあればすぐに助けてくれますし、解決できないとしても解決策を一緒に考えてくれます。
そんな友人たちと議論の最中に意見がぶつかってしまい空気が悪くなることもありますが、思ったことははっきり言える環境なので議論のスピードは日本に比べて早いと感じています。
また、スタンフォード大学では様々な論文や本が無料で手に入り、とても研究活動がしやすいです。
研究所には様々な学術的バックグラウンドを持っている方が集まっているので、雑談として研究の話をしている中でも思わぬ観点からの意見や情報をもらえたりするのでとても刺激的です。
苦労する分、得るものも多く、大変充実した毎日を送ることができている今回の研究滞在も残り数日となりました。
次回のレポートが最後となりますが、次回は将来的な観点での有意義な経験・チャンス、今後の取り組みなどについてご紹介したいと思います。
ライター紹介:篠原由美子
1993年生まれ。現在京都工芸繊維大学大学院にて情報工学を専攻。2016年からスタンフォード大学との共同研究を行っている。
今回のレポートまとめ
1. アメリカの生活費、特に家賃はとても高い!
2. 多人種多文化のアメリカでの定性的調査には注意が必要!
3. 学術的な情報や研究者が集まる施設!
留学の相談は、京都工芸繊維大学の国際課へご連絡下さい。