KYOTO Design Lab[D-lab]は、トリノ工科大学との合同スタジオの一環として、日本・宇治市湯船地区とイタリア・チェッラモンテにそれぞれ滞在し、文化的景観の比較研究をおこなうワークショップ「Drinkscape」を実施しています。

9月に実施したチェッラモンテでの現地調査とワークショップについて、現地メディアがニュースとして取り上げました。

Il Monferrato > VIDEO – Da Kyoto a Cella Monte per l’Ecomuseo

プログラム概要
京都工芸繊維大学とトリノ工科大学による共同ワークショップ「Drinkscape: ワインとお茶の文化的景観」は、2019年3月に宇治茶産地である京都・湯船地区で、9月にはピエモンテのワイン産地モンフェッラート・チェッラモンテ地区を対象に行われ、建築、デザインを専門とする日伊合計17人の学生が参加しました。自然と人間が向きあいつくり出してきた宇治茶とワインを対象に、その生産加工が生んだ文化的景観を観察することで、地域、集落をつくるメカニズムを解明し、地域の将来に引き継いでいくデザインの鍵を見出すことが目指されました。
どのようにすれば地域の未来を描けるのか、集落のランドスケープと建築に秘められた内なる秩序を理解することが課題となった湯船。チェッラモンテでは地域に重ねられたレイヤーを一枚一枚はがしながら、採石場を核とした回遊ルートの提案、展望所の立地計画とデザイン提案、チェッラモンテ中心部にある空き家リノベーションに取り組みました。方法論の交換を目指した分野横断的かつ国際的、野心的な本ワークショップの成果は日伊共同編集による書籍としてまとめられる予定です。(赤松加寿江 京都工芸繊維大学講師)

The joint studio “Drinkscape: The cultural landscape of Wine in Piemonte and Tea in Uji” aims at starting the collaboration on research and education between the Politecnico di Torino and the Kyoto Institute of Technology in the fields of architecture, territory, urban design and design.

This project’s workshop in Piemonte was introduced by the local media ‘Il Monferrato.’

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